2022.10.24 [イベントレポート]
二宮和也、大規模レッドカーペットの感想は? 橋本愛は映画祭のテーマ“飛躍”について語る
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オープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』に主演する二宮和也

第35回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが10月24日、東京宝塚劇場で行われ、オープニング作品『ラーゲリより愛を込めて』に主演する二宮和也、瀬々敬久監督が出席。シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜の伝記映画で、主人公・山本幡男を演じた二宮は「オープニング作品に見合う作品だと自負しております」と誇らしげに挨拶し、「たくさんの国から、すばらしい作品が集まったお祭りを楽しんでいただければ」と映画祭の開幕を祝っていた。

日比谷エリアでは初、同映画祭としても3年ぶりに屋外での大規模なレッドカーペット開催が実現し、二宮は「緊張しましたね。沿道の皆さんから声をかけていただき、「3年ぶりにやっているんだな」と思いがふつふつこみ上げてきた」と感激しきり。ただ、瀬々監督とのツーショット登場となり、「僕らの順番が最後で、大人数でさぞ華やかになるんだろうと思っていたら(笑)。ご想像と違う最後になってしまった」と照れ笑いを浮かべる場面もあった。

また、2年連続でアンバサダーに就任した橋本愛は、「まず、世界を見渡すこと。そして、世界を知ることが大事。現在地を見つめ、そこからどう世界を超えていけるか考えたい」と今年のテーマである“飛躍”に対し、持論を展開。「(配信などで)好きな時間に好きな作品を見られる時代だからこそ、時間や場所の制約がある映画祭での出合いは、とても特別なものになるはず」と映画祭がもつ意義をアピールしていた。

今年のコンペティション部門は2022年1月以降に完成した長編映画を対象に、107の国と地域から1695本の応募があった。舞台演出家で映画監督のジュリー・テイモアがコンペティション部門の審査委員長を務めるほか、シム・ウンギョン(俳優)、ジョアン・ペドロ・ロドリゲス(映画監督)、柳島克己(撮影監督)、マリークリスティーヌ・ドゥ・ナバセル(元アンスティチュ・フランセ館長)が審査員として、コンペティション部門の全15作品を審査する。

挨拶に立ったテイモアは、「世界中から映画人が集い、作品を審査できることが重要であり、すばらしい」と抱負を語り、「コロナ禍や戦争で、世界の分断が進むなか、映画を通して、知らない場所や人生を知り、共感することがとても大切だと思う」と話していた。

オープニングセレモニーには、男役として絶大な人気を博した宝塚歌劇OGの柚希礼音、紅ゆずる、美弥るりか、七海ひろきが駆けつけ、大ヒット映画を原作に宝塚歌劇で上演された舞台「オーシャンズ11」からの楽曲「FATE CITY」を、4人のコラボレーションによる歌唱で披露した。

第35回東京国際映画祭は10月24日~11月2日、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催される。本年度の上映本数は169本(昨年は126本)。昨年から会場が日比谷・有楽町・銀座エリアに移ったが、今年はより規模を拡大。上映劇場は昨年の角川シネマ有楽町、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ有楽町、TOHOシネマズ シャンテ、有楽町よみうりホールに加え、TOHOシネマズ 日比谷、丸の内 TOEI、丸の内ピカデリーの大型劇場が追加された。クロージングセレモニーは東京国際フォーラム ホールCで行われる。
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