部門紹介

東京国際映画祭の上映作品は、多彩な主要9部門によって構成されています。

コンペティション 部門
Competition

2022年1月以降に完成した長編映画を対象に、世界各国・地域の応募作品の中から、厳正な審査を経た15本の作品を期間中上映します。今年は107の国と地域から1,695本もの応募がありました。国際的な映画人で構成される審査委員のもと、クロージングセレモニーで各賞が決定されます。

アジアの未来
Asian Future

合言葉は"アジア発、世界へ!未来へ!"ーー2013年の第26回TIFFから始まった「アジアの未来」部門は今年で10年目を迎えます。長編3本目までのアジア(日本・中東を含む)のフレッシュな作品を世界に先駆けて上映するアジア・コンペティション部門です。最優秀作品には「アジアの未来 作品賞」が贈られます。今年は日本映画2本が入選し、すべて世界初上映(ワールド・プレミア)の10作品が競い合います。ご期待ください。

ガラ・セレクション 部門
Gala Selection

日本公開前の最新作をプレミア上映します。今年の世界の国際映画祭で話題になった作品、国際的に知られる巨匠の最新作、本国で大ヒットした娯楽映画など、映画祭を盛り上げる作品14本を上映します。

ワールド・フォーカス 部門
World Focus

世界の国際映画祭で注目された話題作、日本での公開がまだ決まっていない最新の作品などを上映します。また「ラテンビート映画祭」とのコラボレーションにより、スペインや中南米の秀作も上映します。さらに、監督デビュー作「青春神話」の製作から30周年を迎える台湾の巨匠ツァイ・ミンリャンの特集を台北駐日経済文化代表処台湾文化センターおよび東京フィルメックスとの初の共催で行います。

ユース 部門
Youth (TIFF Children / TIFF Teens)

少年少女に映画の素晴らしさを体験してもらう部門です。「TIFFティーンズ映画教室」は、中学生たちが限られた時間の中で映画を作り、その成果をスクリーンで発表します。「TIFFチルドレン」はサイレント映画の名作をパフォーマンス付きでお届けします。「TIFFティーンズ」は国際映画祭で評価された作品の中から高校生世代に刺激を受けてもらいたい秀作を上映します。

Nippon Cinema Now 部門
Nippon Cinema Now

この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する部門です。また、今年3月に急逝した青山真治監督を追悼し、代表作2作品を上映します。

ジャパニーズ・アニメーション 部門
Japanese Animation

2022年のテーマは「ゼロから世界を創る」です。「アニメーションで世界を創る」と題して、最新アニメ映画をピックアップ。レトロスペクティブではアニメが「東京」という世界をいかに描いたかに注目し、「アニメと東京」というタイトルで4作品を上映します。特撮部門では放送55周年を迎える『ウルトラセブン』を特集。4Kリマスターされた映像を上映します。またそれぞれの特集については関係者、識者によるシンポジウムも行います。

日本映画クラシックス 部門
Japanese Classics

国立映画アーカイブの特集上映「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」と連携し、デジタルリマスターされたディレクターズ・カンパニー作品4作品を上映します。

TIFF シリーズ 部門
TIFF Series

TV放映、インターネット配信等を目的に製作されたシリーズものの秀作を日本国内での公開に先駆け、スクリーンで上映する部門です。

プログラミング・ディレクター
Programming Director
プログラミング・ディレクター

市山尚三(いちやま しょうぞう)

1963年生まれ。松竹、オフィス北野をベースに主に海外の映画作家の作品をプロデュースする。主な作品にホウ・シャオシェン監督の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』(1998)、カンヌ映画祭審査員賞を受賞したサミラ・マフマルバフ監督の『ブラックボード』(2000) 、カンヌ映画祭脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の『罪の手ざわり』(2013) 等がある。また1992年から1999年まで東京国際映画祭の作品選定を担当。2000年に映画祭「東京フィルメックス」を立ち上げ、ディレクターを務めた。2013年より東京藝術大学大学院映像研究科の客員教授。2019年、川喜多賞受賞。
2021年、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターに就任。

市山尚三
シニア・プログラマー

石坂健治(いしざか けんじ)

1960年生まれ。早稲田大学大学院で映画学を専攻し、アジア映画、ドキュメンタリー映画に関する批評活動を開始。1990年より2007年まで国際交流基金専門員としてアジア中東映画祭シリーズを企画運営。2007年の第20回TIFFよりアジア部門のプログラミング・ディレクターに就任。2020年より現職。2011年開学の日本映画大学教授・映画学部長を兼職。共著書に「躍動する東南アジア映画 多文化・越境・連帯」(論創社)など。

石坂健治
「ジャパニーズ・アニメーション」部門 プログラミング・アドバイザー

藤津亮太(ふじつ りょうた)

アニメ評論家。1968年、静岡県生まれ。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりアニメ関係の執筆を始める。主な著書に『増補改訂版 「アニメ評論家」宣言 』(ちくま文庫)、『アニメの輪郭』(青土社)、『アニメと戦争』(日本評論社)などがある。東京工芸大学非常勤講師。

藤津亮太
第35回東京国際映画祭 作品選定アドバイザリーボード
※50音順

Advisory Board Members for the 35th TIFF

幅広い知見・人脈と多様な価値観を有する外部専門家の協力を頂き、上映作品を選定しました。

安藤紘平

(あんどう こうへい)

早稲田大学名誉教授

金原由佳

(きんばら ゆか)

映画ジャーナリスト

関口裕子

(せきぐち ゆうこ)

映画ジャーナリスト


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