行定勲監督
第35回東京国際映画祭とAmazon Prime Videoがタッグを組む「テイクワン賞」のトークショーが10月24日、オープニングに先立ちTOHOシネマズ シャンテで行われ、審査委員長の行定勲監督、プライムビデオジャパン・カントリーマネージャーの児玉隆志氏、昨年の受賞者の金允洙監督が出席した。
新たな才能の発掘を目的に昨年から開催。15分以内の短編が対象となり、受賞者には賞金100万円とAmazonスタジオと長編映画製作を開発する権利が与えられる。2年連続で審査委員長を務める行定監督は、「昨年は5時間くらい議論をして、ほとほと疲れた。そのくらい(各審査員それぞれが)賞をあげたいという思いが強くあったから。でも、議論を進める中で映画への理解を深められることは幸せな瞬間。今年もそういう議論になるよう期待しています」と抱負を述べた。
金監督とAmazonスタジオは昨年の受賞後から企画開発を始め、脚本を執筆する段階にまで進んだという。児玉氏は、「新しい才能との仕事はリスクを伴うが、この仕組みで数多くの作品を集めた中から選ばれるので成功の確率は高い。我々は面白い企画やアイデアが出た時に、一緒にやるならAmazonと言ってもらうことが中長期的には大事。そのためにも開花前からお手伝い、協力していきたい」と説明した。
金監督は、「スタートラインに立てたことでひと安心。たくさんの監督、プロデューサーから完成までこぎつけるのが難しいと言われているので、それを身を持って体感していくフェーズに入ったという不安もある。どうクリアしていくのか好奇心6分、恐怖4分という感じです」と控えめに語った。
今年のファイナリストは、7人中5人が女性監督に。行定監督は「現場でも女性は圧倒的に増えていて、パワフルで粘り強い。あきらめずにフィニッシュさせる力があるから、その感性が強く打ち出され、本質的なことを描いた作品が多かった」と分析した。
今年の受賞者はクロージングセレモニーで発表される。後輩へのエールを求められた金監督は「あまり後には続いてほしくない」と本音を漏らしつつも、「僕はファイナリストに残れたことがありがたかった。受賞できなくても、今後のモチベーションにつながると思う」と話した。
第35回東京国際映画祭は、11月2日まで開催される。
行定勲監督
第35回東京国際映画祭とAmazon Prime Videoがタッグを組む「テイクワン賞」のトークショーが10月24日、オープニングに先立ちTOHOシネマズ シャンテで行われ、審査委員長の行定勲監督、プライムビデオジャパン・カントリーマネージャーの児玉隆志氏、昨年の受賞者の金允洙監督が出席した。
新たな才能の発掘を目的に昨年から開催。15分以内の短編が対象となり、受賞者には賞金100万円とAmazonスタジオと長編映画製作を開発する権利が与えられる。2年連続で審査委員長を務める行定監督は、「昨年は5時間くらい議論をして、ほとほと疲れた。そのくらい(各審査員それぞれが)賞をあげたいという思いが強くあったから。でも、議論を進める中で映画への理解を深められることは幸せな瞬間。今年もそういう議論になるよう期待しています」と抱負を述べた。
金監督とAmazonスタジオは昨年の受賞後から企画開発を始め、脚本を執筆する段階にまで進んだという。児玉氏は、「新しい才能との仕事はリスクを伴うが、この仕組みで数多くの作品を集めた中から選ばれるので成功の確率は高い。我々は面白い企画やアイデアが出た時に、一緒にやるならAmazonと言ってもらうことが中長期的には大事。そのためにも開花前からお手伝い、協力していきたい」と説明した。
金監督は、「スタートラインに立てたことでひと安心。たくさんの監督、プロデューサーから完成までこぎつけるのが難しいと言われているので、それを身を持って体感していくフェーズに入ったという不安もある。どうクリアしていくのか好奇心6分、恐怖4分という感じです」と控えめに語った。
今年のファイナリストは、7人中5人が女性監督に。行定監督は「現場でも女性は圧倒的に増えていて、パワフルで粘り強い。あきらめずにフィニッシュさせる力があるから、その感性が強く打ち出され、本質的なことを描いた作品が多かった」と分析した。
今年の受賞者はクロージングセレモニーで発表される。後輩へのエールを求められた金監督は「あまり後には続いてほしくない」と本音を漏らしつつも、「僕はファイナリストに残れたことがありがたかった。受賞できなくても、今後のモチベーションにつながると思う」と話した。
第35回東京国際映画祭は、11月2日まで開催される。