第35回東京国際映画祭 コンペティション部門審査委員
審査委員長 ジュリー・テイモア
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コンペティション部門審査委員
シム・ウンギョン
俳優
1994年5月31日生まれ。韓国ソウル出身。9歳でデビュー。日本でもリメイクされた主演映画『サニー 永遠の仲間たち』(11)、『怪しい彼女』(14)が韓国で大ヒットを記録。日本では映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(19)で第34回高崎映画祭 最優秀主演女優賞、映画『新聞記者』(19)で第43回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第74回毎日映画コンクール女優主演賞、第29回映画祭TAMA CINEMAFORUM 第11回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞。近年ではNHK「群青領域」(21)で日本のドラマ初主演を務めるほか、映画『椿の庭』(21年)、『七人の秘書 THE MOVIE』(22)に出演。
ジョアン・ペドロ・ロドリゲス
映画監督
©Diego Sanchez
映画監督。ポルトガル出身。8歳の時に父親から双眼鏡を与えられ、鳥類学者になることを決意する。今も常に双眼鏡を持ち歩き、自然の中に分け入って鳥を観察する。
古典からドキュメンタリー、実験映画まで多様な映画史を反映しながら、ジェンダーと人間の欲望を、あらゆる形で、時には見えない形で探求する作風で知られる。監督作はカンヌ、ヴェネチア、ロカルノ、トロント、ベルリンなど世界の主要な映画祭でプレミア上映され、賞を獲得。2016年にはパリのポンピドゥー・センターで、ロドリゲスとパートナーのジョアン・ルイ・ゲーラ・ダ・マタの功績を称え、全作品回顧上映とインスタレーション展示が開催された。
柳島克己
撮影監督
1972年、三船プロダクションに入社。『cfガール』(97/監督・橋本以蔵)で初めて映画撮影を担当。主な作品として『3-4X 10月』(90/北野武監督)、以後北野武監督とは現在まで16作品を撮影担当。ほかに『空がこんなに青いわけがない』(93/柄本明監督)、『バトル・ロワイアル』(00/深作欣二監督)、『GO』(01/行定 勲監督)、『ディア・ドクター』(09/西川美和監督)、『ライク・サムワン・イン・ラブ』(12/アッバス・キアロスタミ監督)、『聖の青春』(16/森 義隆監督)、『いとみち』(22/横浜聡子監督)など、映画撮影作品数は70作品を超える。撮影賞としては日本アカデミー最優秀撮影賞(02、04)、横浜映画祭撮影賞(96、09)ほか。
マリークリスティーヌ・ドゥ・ナヴァセル
元アンスティチュ・フランセ館長
フランス国内外の公的文化施設を率いるチーフキュレーターとして活躍。1976年から88年までパリのポンピドゥー・センターのキュレーターとして従事し、ドキュメンタリー映画祭“Cinema du Reel”を立ち上げた。88年から95年まで外務省映画部門を統括し、シネマテーク・フランセーズ、カンヌ映画祭、ユニフランセの理事に任命された。96年から02年まで東京と横浜の日仏学院(現:アンスティチュ・フランセ)のディレクター、その後03年までカンボジアのフランス文化施設のディレクターを務めた。03年から05年までパリの国立図書館の映画部門を統括した。「Frederic Wiseman(原題)」やエマニュエル・リヴァの未発表の写真を含む「HIROSHIMA 1958」など、映画に関する複数の編著書がある。
斉藤綾子
明治学院大学文学部芸術学科教授/日本映像学会会長
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)映画テレビ学部大学院博士課程修了、PhD(映画学)。明治学院大学文学部芸術学科教授。専門は映画研究、フェミニズム批評など。共編書に『映画と身体/性』(森話社、2006年)、『映画女優 若尾文子』(みすず書房、2003年)、『男たちの絆、アジア映画』(平凡社、2004)』、『可視性と不可視性のはざまで 人種神話を解体する 1』(東京大学出版会、2016年)など。
ソーロス・スクム
プロデューサー
タイのインディペンデント映画界において最も活躍しているプロデューサー。現在、タイの新世代の映画作家をサポートしている。タイ文化省からシラパートーン賞(映画・ビデオ部門)をタイ人プロデューサーとして初めて授与された。2020年には、アジア太平洋地域の映画における優れた功績により、国際映画製作者連盟(FIAPF)賞を受賞。カンヌ映画祭に出品されたアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の『MEMORIA メモリア』や『十年 Ten Years Thailand』の共同プロデュースを務めた。
西澤彰弘
東京テアトル株式会社 編成部長
東京生まれ、東京育ち。1992年に東京テアトル株式会社に入社。銀座テアトルシネマ、シネヴィヴァン六本木、シネセゾン渋谷他での勤務を経て、2004年から本社編成部に配属、東京テアトルの映画館の編成を行う。現在、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、他の映画館の番組編成を行う。2012年より、日本での未公開の作品を集めた映画祭「未体験ゾーンの映画たち」などの企画、プログラミングを行う。